会社の強み - イノベーション

ワクワクする未来、一緒に作りませんか?

当部設立の背景

皆さんはグーグルの「20%ルール」というものをご存知でしょうか?社内で過ごす時間の20%は担当業務以外に使う、というもので、同社のイノベーションの源泉とも言われています。当社もかつては、同様の風土がありました。(規模はまったく違いますが、、、)自分の担当外の将来製品ネタについて上司の目を盗んで取り組むエンジニアがいたり、感づいていても敢えて何も聞かない上司がいたりと、まさに「古き良き時代」といった職場だったそうです。当社から数々の世界初製品が生まれたのは、こういった独特の風土も大きく影響していたのでは、と思っています。しかし、業務規模の拡大に伴い、負荷が飛躍的に増大したことで、業務の効率化が求められるようになっていきました。効率化、といえば聞こえはいいのですが、担当業務以外のことに取り組む余裕がなくなり、新製品、イノベーションが生まれにくい環境へとなりつつありました。このままでは当社の強みが失われるとの危機感から、新たにR&D活動に専念する「イノベーション研究開発部」を設立し、技術部門の強化を図ることになりました。

部門紹介

イノベーション研究開発部は21年7月に設立された新しい部署で現在のメンバーは数名程度、20代~50代までの幅広い年齢層となっています。当部の最大のミッションはもちろん「新規製品を生み出すこと」です。大企業のR&D部門は、トップダウンで研究開発テーマが決まっていることも多いと思いますが、当部では、各部員が自身でテーマを決めることが基本となっています。自分で好きなテーマを決め、業務の進め方も自分で考える必要があります。多くの場合、まずは新製品についてのリサーチから始まるかと思います。市場の「ニーズ」を把握することと、最新技術についての情報、すなわち「シーズ」を把握すること、その両面でのリサーチ活動が必要となります。ありていに言うと、日常から「アンテナの感度を高くしておく」ことが求められます。部長の私含めメンバー全員が、技術についての情報は大好物なため、自然と最新情報は集まって来ます。それらの情報から、新規製品のヒントにつなげるため、定期的にディスカッションをしています。新製品アイデアが出てきた場合、次はそのアイデアの検証へと進みます。その際、3Dプリンタ、CAEやAI技術といったDX技術を積極的に活用しています。このとき、自分たちで対応するのが基本となります。私自身も今でもガンガンCAEの計算を回しています。CAEの結果を鵜呑みにするのではなく、正しく検証するためには、ある程度の専門知識が必要であり、それを身につけるのは自分で対応するのが一番です。CAEなどはツールとして活用するだけでなく、これらの技術自体も研究テーマの一つとしています。例えば、CFD(流体解析)で流れの可視化が出来れば、これまでどうしても対処療法的な対応となっていた異音の問題に対して、根本対策のアプローチが可能となるはずです。

今後の展望

当部は「課題解決型」というよりは、「課題発見型」あるいは「課題発掘型」の業務となっています。自分でやるべきことを見つける、というのは意外と難しいものだとこの1年で痛感しています。そういったテーマ探索については、部門全体で仕組みを作っていきたいです。その際にポイントとなるのは「若手の力」だと個人的には考えています。新規製品アイデアを考える際、製品知識・経験が豊富な方が有利だと思っていたのですが、この1年弱の活動で、必ずしもそうではないと考えを改めました。経験、製品知識により、かえって自由な発想が出来ない、これまでの常識に縛られてしまうことがあったのです。若手の柔軟な思考こそがイノベーションの鍵である一方で、新規製品アイデアのタネを育てて、実際にモノにするにはこれまでの経験や知見が必要となってきます。若手からベテランまで、それぞれの強みを発揮してできる職場作りこそが、最優先でやらないといけないことです。また、それは当社が元々持っていた風土を取り戻すことだと思っています。

メッセージ

自分が学生の時、最初は漠然と完成品メーカを志望していましたが、企業研究を進める中で、その完成品メーカが部品メーカの技術力により支えられていることを知り、こっちのほうが面白そうだ、と部品メーカ志望に変えた経緯があります。その判断がベストであったかどうかは今でもわかりませんが、少なくとも間違ってはなかったと思っています。また、当社の製品は、機械・電気・電子・制御等の様々な分野が組み合わさって初めて成立するものです。自分は数値流体力学を専攻していたのですが、現在の業務にしっかり活用できています。当社であれば、みなさんの自身の専門性に合った業務がきっと見つかるはずです。

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